電気自動車
交通事故による「むち打ち」で治療に通っている患者さんから、車が廃車になったから買い替えるのだけど、これからは電気自動車の方がエコでいい?というようなご質問を受けました。
最近やたらと電気自動車は排出ガス0だから今までのエンジンの自動車よりもエコだと宣伝されていたりするので、皆さんそう思うのでしょう。
たしかに電気自動車は走行中の排出ガスは0なのですが、走行に使われる電気の発電時に二酸化炭素が排出されているので、厳密には電気自動車も排出ガスが発生しているのです。
自動車だけで二酸化炭素について考えてみると、製造時、使用時、廃棄時に排出されることになります。
それらすべての二酸化炭素排出ガス量を比べてみると、いくつかの考え方や計算方法があるようで、何が正解かははっきりしないのですが、現段階では電気自動車の方が明らかに有利だということはないそうです。
例えば日産の電気自動車のリーフと、トヨタのプリウスではほとんど変わらないそうです。
バッテリーは必ず劣化し、充電能力が低下します。
みなさんもスマホの電池の持ちがだんだん悪くなっていくのを感じることがあると思います。
電気自動車のバッテリーも例外ではなく劣化します。
もし10年同じ自動車を使用するのであれば、バッテリー交換は必要になってくると思うのですが、そうなると二酸化炭素排出量は電気自動車の方が多いということになってしまうそうです。
バッテリーの製造時と廃棄時にはかなりの量の二酸化炭素が発生するからなのです。
電気自動車の二酸化炭素排出量が減ってエンジンの自動車よりもエコといえるようになるには、電気を発電する際の二酸化炭素の排出量を減らすことが必要で、自然エネルギーによる発電量を増加し、化石燃料による発電を減らすことや、バッテリーの進化、モーターの進化などが必要になってくると思います。
質問の電気自動車の方がいいか?ということに関しては、
今のところ「エンジンやハイブリッドの自動車の方がいい」
と思います。
もともと車好きで大学では自動車工学などを学んできたので、もっともっと書きたいことがあるのですがこのぐらいで。
ちなみに将来性がないといわれている内燃機関(エンジン)ですが、そんなこともないかもしれません。
そのことについては次回に書きたいと思います。
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