トレーニングメニュー
当院は、患者様の年齢、体調、目的に合わせてトレーニングメニューを組み、安心、安全で効率よく体を鍛えていきます。
治療とトレーニングを組み合わせることで、症状の改善と、再発防止の両方に対応することが出来ます。
トレーニングの理想は2回/週ですが、運動に慣れていない方は1回/週から始めてみるのが良いです。
ジムやストレッチでは出来ない部位のトレーニングだから有効!
人間は加齢とともに筋肉が退化し、筋力低下が起こります。この筋力低下が全身に起こったものや、筋肉量が減少することで、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、身体機能の低下が起こることを「サルコペニア」といい、高齢者が抱える問題となっています。
この加齢とともに退化する筋肉の多くは速筋です。
筋肉には速筋と遅筋とあり、速筋は強い力や瞬発力を生む筋肉で、遅筋は持久力にかかわる筋肉となります。
遅筋は普段の日常生活の中でよく使われているので退化しにくいのですが、速筋は強い力を出したり、早く走ったり、ジャンプしたりと加齢とともに行わなくなる動きで使われるため、退化しやすいものと言えます。
しかし、この速筋が退化してしまうと、立ち上がりにくくなったり、踏ん張りがきかなくなったり、バランスを崩した際にとっさに手や足が出ずに転倒してしまうといった危険が増してしまいます。
また代謝が落ちることで、体が冷えやすくなったり、免疫力が下がったりしてしまいます。
だから速筋のトレーニングが重要になるのです。
残念ながら、この速筋を鍛えることは非常に難しい事で、はじめから速筋線維を鍛えるためには、強い負荷(最大筋力の65%以上)を必要とします。通常のトレーニングでは遅筋繊維の活動が始まり、それが活動しなくなってから速筋繊維の活動が始まるので、速筋を鍛えるためにはある程度の時間と、負荷が必要になってしまいます。
しかし、このMCトレーニングでは、筋肉内の血流を制限し低酸素状態にすることで、トレーニング開始直後から速筋が鍛えられます。速筋繊維のみ活動するため、弱い負荷でも速筋を鍛えることが可能なのです。また、弱い負荷でトレーニングできるということは体にかかる負担が小さいので、トレーニング時のケガのリスクも低下するのです。